一挙再放送を観て「逃げるは恥だが役に立つ」にハマる

大晦日と元日にTBSテレビで2016年10月から12月にかけて放送され社会現象にまでなったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(以下、「逃げ恥」)が一挙再放送され、初めて全話を観たが、すっかりはまってしまった。

2016年に放送されていた際には、1,2回は観た記憶があるが、そんなに毎週見ようとは思わなかった。なぜ今回観てみようと思ったのかははっきりしないが、なんとなくおもしろそうだと思ったからだろう。

ストーリーはIT企業のシステムエンジニア、津崎平匡、35歳(星野源)の家へ契約社員をリストラされた森山みくり、25歳(新垣結衣)が家事代行を行うという契約で住み込みで働くようになるところから始まる。
このドラマの秀逸なところは、一流大学を出て正社員で働いているが、女性と付き合ったことがなく、自分は一生結婚とは縁がないだろうと思っている男性と、大学を卒業しても正社員の道が開けず、社会から必要とされていないと感じる女性、という現代社会に生きる人たちの多くが抱えている悩みをうまく表現していることだろう。

女性と付き合った経験がなく、女性とどう接していけばよいのかがわからず、困ったときにはすぐググってしまう(Googleで検索して調べる)ひらまさ。心理学を学んで得た知識を語ることで、小賢しい女と思われてしまうみくり。ふたりの不器用なまでの互いへの接し方が見ていてもどかしいが、でも見ていて「わかるわかる」と思えてしまう。自分に自信が持てないと、相手から嫌われているのではないかと不安になったりするものだ。そして何気ない一言がとても嬉しかったりもする。人間とは本当に繊細な生き物である。

試行錯誤を経てひらまさとみくりが距離を縮めていく経過が見ていて楽しい。自分の恋愛体験を見ているような錯覚に襲われる。自分の思いをきちんと相手に伝えること、相手の思いに対して誠実に向き合うこと、当たり前と言えばごく当たり前だが、そのことの大切さを改めて教えてくれるドラマだった。脇役の石田ゆり子、古田新太などもいい味を出していた。恋愛だけでなく、仕事、人生、などもろもろのことが盛り込まれていて、幅広い年代の人が楽しめる内容になっていたのもヒットした要因だろう。「情熱大陸」や「プロフェッショナル」などの人気番組のパロディを取り入れたりした遊び心も楽しかった。こうしたパロディはやりすぎると下品になってしまうが、程よい感じでよかった。

新垣結衣は以前からかわいいとは思っていたが、ドラマなどを観ていいと思ったことはあまりなかったが、「逃げ恥」のガッキーは本当にかわいらしくて愛おしかった。この作品は彼女の代表作となるだろう。そして、星野源。このドラマの成功の半分、いやそれ以上が彼のおかげではないかと思う。「愛される人はいいなあ」というセリフの切なさに思わず涙した人も多いのではないだろうか。誠実に生きてきたが、女性とうまく接することができない男性を実に的確に丁寧に演じていた。「逃げ恥」は彼がひらまさを演じたからこそ社会現象になったのだろう。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック