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zoom RSS 朝ドラ「半分、青い。」はどうして面白いのか

<<   作成日時 : 2018/06/11 15:29   >>

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4月から放送されているNHKの朝の連続テレビ小説「半分、青い。」が面白い。1年前に放送された「ひよっこ」も良かったが、それとは違う面白さがある。

「半分、青い。」はかつて「ロングバケーション」などの恋愛ドラマの脚本家として熱狂的に支持された北川悦吏子さんのオリジナル脚本で、1971年(昭和46年)の7月7日(七夕)に生まれた楡野鈴愛(すずめ)(永野芽郁)と同じ日に生まれた幼馴染の萩尾律(佐藤健)が物語の中心だ。ドラマは2人の誕生の日から始まり、小学校時代、高校時代を経て、鈴愛はマンガ家のアシスタントとして、律は大学生としてともに上京し、それぞれ恋人とめぐり逢うという段階まで来ている。

まだ3か月以上も放送があるので、この後も予想外の展開がありそうだが、2か月余りの放送で感じた点を思いつくままに書いてみたい。1つは、主人公の成長物語という朝ドラの王道を踏まえているところだ。主人公が実在の人物だとモデルに縛られてしまうが、オリジナルなので脚本家の思い通りの人物像が描けるところがいい。
次に登場人物が脇役にいたるまで人物像がきちんと描かれていること。鈴愛と律だけでなく、鈴愛の家族や律の家族、幼馴染の菜生ちゃんやブッチャー、マンガ家の秋風羽織(豊川悦司が好演)や仕事仲間の裕子やボクテ、恋人の正人君や恋敵の清など、一人ひとりがどんなん人物かが視聴者にしっかり伝わっている。
第3に、登場人物の年代が若者、親の世代、祖父母の年代とそろっていて物語に厚みがあること。これが一つの年代しか描かれていないと、前作の「わろてんか」のようにうすっぺらな作品になり、つまらない。「あさが来た」にしろ、「ひよっこ」にしろ、よかったなあと思う朝ドラは3つの年代を登場させている。

先日読んだ夏目漱石の「三四郎」は熊本から東京に出てきた大学生の物語だったが、郷里の世界、東京での大学・学問の世界、東京で出会った女性という3つの世界が現在の自分にはあるという記述があったが、「半分、青い。」にもそれは当てはまる。岐阜の田舎町のふくろう商店街という故郷、つくし食堂、楡野家が第1の世界だ。次にオフィス・ティンカーベルという仕事場、マンガのアシスタントという仕事の世界、そして正人君や律という男性との関係という第3の世界。三四郎でもそうだったが、故郷という第1の世界はだんだんと小さなものとなり、第2、第3の世界が鈴愛の世界となっていくのだろう。

今週は、鈴愛が律から別れを切り出され、その経験を泣きながらマンガにしてデビューするという展開になりそうだが、どう物語が進むのか楽しみだ。

朝ドラにどろどろの恋愛はいらないとかいろいろな賛否の声が寄せられているようだが、今までにない朝ドラになりそうで期待大である。

主演の永野芽郁は目で演技ができ、表情も豊かで、このドラマの成功は彼女の好演によるところも大きい。律役の佐藤健をきちんと見たのは先日、レンタルDVDで観た映画「何者」が初めてだったが、難しい役を的確に演じていて要注目だと思った。今後の律の演技もみどころだ。

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